『経済大変動』を読んでみた

 伊藤元重さんの著書は、私のような一般人でも分かるように言葉を選んでくれていらっしゃるのでとても読みやすく比較的理解も容易なため、書店で見かけると購入する機会が多い。

基本的に現在の日本における経済政策のメインフレーム的な主張をされているので、現政権とも親和性が高いのかと(逆か?)。

 

書店で経済コーナのあたりに行くと危機感を煽るようなタイトルの本が目につくのだけど、現状の否定ばかりで対案的な主張がないものが多いためあまり手に取ることがなく素通りしてしまう。本来ならそういった書籍も読んでみて、自分なりの糧とした方がいいのかもしれないけど。

 

読んでみて思ったのが、技術や学術は確実に進歩していくだろうけど、新しい軋轢や問題が生まれることで衰退する部分もあるということ。いつの時代もうねりがあって、そのうねりにうまく対応していく知力・能力を持っていればチャンスを掴めるのかなって。

恐らくこの本は、そのうねりの振幅が大きくなる可能性があるよってことを伝えようとしてくれているものと思った。うねりが大きいってことはチャンスも大きいはず?