『金融庁vs.地銀』を読んでみた
タイトルに惹かれて購入してからおそらく1か月以上は経過しているはず。
ようやく読み終えた。
まぁ、読了まで1か月以上かかったのは、やはり単にあまり面白くなかったから。
裏話的なものはあまりなく、編者が過去に流したニュースをまとめて1冊の本にした感じ。
タイトルに「vs」なんて付けるから、お互いのせめぎ合いが描かれているものと勝手に解釈した私が悪いのだけど、それにしてもチョット。
確かに地銀が、というか大手行でもそうだろうけど、そもそも金融庁になにか物申すことなんてできるはずがないもんね。
そもそも金融庁の成り立ちってバブル以降の処理を、やらかしてしまった財務省(当時大蔵省だった?)から切り離して行わせるために生まれたはず。
確かに当時の金融機関は、大きな荷物を自ら下ろすことが出来ずにいたので、危機感を感じた政府が大ナタを振るう必要があったことは良く分かるところ。
でも、今の時期って何を仕事にしているのだろうと思う。
本によると、貯蓄から投資の流れを作るのと、金融機関の積極的な貸し出しを指導するみたいな紹介があったけど、それって金融庁の仕事なのかなぁと感じる。なんかやること無くなっちゃったから新しい何かやらないとねみたいな、まさに公務員の発想になっているような気がして。
確かに一度作ってしまった組織を、解体や再編するって大変だけど。
あぁそうか。金融庁なんて組織を作ることに財務省が応じたのは、席数が増加するからなのかも知れないなんてフト思った。内閣府が所管だろうけど影響力は大きいもんね。
そうそう、それはそれとしてニュースで流れてたけど、十八銀行と親和銀行の合併について公取委がマッタをかけていること。
金融庁はどんどんやれ!と後押ししているのに公取委がマッタをかけるってどういうこと?
これは政府内で調整しないとまずいんじゃないのかなと、余計な心配をしてしまう。
政府内では同じような立ち位置だからライバル視しているのかもしれないけど、放っておけない問題を公取委自ら生み出してしまった感がある。