『すべての教育は「洗脳」である』を読んでみた

電車に乗るのに本を持ってくるのを忘れたので、たまたま見つけた駅構内の本屋に立ち寄ってみた。

物色していると何やら刺激的なタイトルが目につき、手にしてみると堀江貴文さんの著作だった。

過去に何冊か堀江さんの本は読んだことがあり、面白かったので購入を決定。

読んでみて感じたことを何点か忘備録として残してみる。

 

1.国の体制を批判なり指摘することで、また逮捕されるなんてことはないのかなぁなんて他人事ながら心配してしまった。タイトルの根拠としての論理展開は見事だけれど、これって多くの人が「思っていても口にしないこと」だったりして、その辺の歯に衣着せぬ物言いに憧れを感じる。きっと堀江さんにしてみれば危機感があって、誰かが言わなければという使命を感じているのかもしれないけれど、すごいなぁと感嘆しきり。内容的にはタイトルに関する論考から、読者への応援歌に移っていくので、タイトルのインパクトは書籍を売るためのものかとも感じた。

 

2.一番感じたことは堀江さんにとって所属意識が希薄もしくは無いということ。恐らくグループに入ることよりグループを作るタイプなのかな。たぶん何かにおもねるなんてことはないんだろうなぁと、この点も憧れる。

 

3.本書の主旨としては、独立した個人へのなり方の手引き的なところがあって、これは現在進められている「働き方改革」の一部に通じるところがあると思う。働き方の多様性の確保について、個人的には非常に同意しているのだけれど、これって所属意識の低下を誘うものであって、本書が指摘している国が求める国民像とは違っているのではと気づかされた。まぁ厚労省文科省で分野が違うからいいのか。