トランプ大統領の思考回路

以下、何かを調べたとか検証したとかではないので、あしからず。

 

おそらく、彼の一番の興味は自分の人気であって、国家とか国民とかをどのように導くといった本来業務に関することは、あまり興味がないように見受けられる。

 

アメリカのテレビ業界で人気があったということなので、視聴率をとる手法は把握しているのでしょう。

 なので、今の自分の地位を維持するには、どのようなことを言って、どのようなベクトルを示せば、ある一定数の支持を集められるかの感覚には長けているはず。

そもそも、全体からの支持を集めることは不可能だし、考えていないと思う。

大切なのはコアなファンを維持することと、浮動票を確保すること。

 

その結果出てくることは、いかに派手なパフォーマンスをするかにかかっていて、その言動や施策によって実際にどのような影響を及ぼすかは、二の次になってしまうのは周知のとおり。

 

事実、北朝鮮との会談の結果などは、既に興味を失っているはず。

この後、もし想定外のことが起こったとしても、それは官僚の不手際として処理すればいいだろうし、そうするでしょう。

貿易戦争についてもそう。

結果的に、アメリカに被害が及んだとしても、それは官僚の交渉がダメなだけであって、万が一うまくいけば自分の手柄にすることは想像に難くない。

 

 

自分の人気を一定数確保するための手腕については認めることができるし、ある意味日本の政治家も学ぶべきところがあるようにも感じる。

ただ、そのやり方は、テレビを見て喜ぶある一定の知識層や所得層を取り込むやり方であって(日本の野党にも言えることだけど)、この、ある一定の層のボリュームが恐らく一番多いので効率的なのだと思う。

 

批判を承知で言うならば、残念ながらこの一番のボリューム層は、生産的ではなく効率的でもない場合が多いように観察される。

 

当然、そういった層の支持によって、大統領という職についているのであれば、でてくる施策は、しかるべき施策になってしまうのは言うまでもない。

 

結局、チャーチルの言うところにつながってしまうのだけど、これが民主主義なのだとすれば、あきらめなくてなならないのでしょう。

 

ただ、この仮説が有効だとすれば、トランプ大統領の思考回路は決して意味不明なものでなく、すべてが自分の人気取り&ある一定層のポピュリズムに繋がっていると考えることができるので、この先の言動や指向がある程度予測できるのかも知れない。

 

 

なんてことを考えてみた。